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眼の病気にiPS細胞が使われます   2012年 10月 26日

先日、ノーベル賞を受賞された山中先生と私の関係(直接つながりはありません)をお知らせしましたが、早速iPS細胞が目の病気に応用されることになりました。

「ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目が見えにくくなった人の網膜の再生医療を目指している理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などの研究チームは、臨床研究の実施申請を理研の倫理委員会に提出した。実施病院の倫理委員会にも近く提出する。来年度中の開始を目指す。倫理委と国が承認すれば、iPS細胞を使った初の臨床応用となる。

 米サンフランシスコで25日午後(現地時間)、国際幹細胞学会などが主催する「細胞の初期化に関する国際シンポジウム」の講演で理研の高橋政代プロジェクトリーダーが明らかにした。高橋さんは眼科医で、山中伸弥・京都大教授らの協力を得てiPS細胞を使った再生医療の研究を進めている。

 高橋さんによると、老化で網膜中心部の黄斑に障害が生じた「加齢黄斑変性」の患者6人が対象。患者の細胞をもとに作ったiPS細胞から網膜の細胞シートを作り、移植する。手術は隣接する先端医療センター病院で行い、神戸市内の病院で術後管理をする予定。」
(出典:朝日新聞デジタル)

以前にもご紹介しましたように(→過去のブログへ)高橋先生のチームは眼の再生医療では常に世界の先端をいっていて、iPS細胞が眼のパーツへ変身していく方法(分化誘導といいます、今回は網膜へ誘導させていますが、他の部位も可能のようです)をいち早く確立していましたので、臨床応用は間近かな、と思っていたのですが、山中先生のノーベル賞を機に、満を持して、なのでしょう。他のどの臓器にも先駆けて、ですので、本当にすごいことです。

予想よりずっと早いスピードで、夢の再生医療にまた一歩近づいたこのニュースに、私、ちょっと興奮気味です。


by keye-clinic | 2012-10-26 21:07

ノーベル賞   2012年 10月 19日

先日、ノーベル医学生理学賞を京都大学の山中伸弥教授が受賞されたとの報道がありました。

それを聞いて、その研究の成果と今後の多大なる貢献(期待)が、世界でも正当に評価されて本当によかったと思いました。

山中先生は、iPS細胞を世界に先駆けて研究開発されたことは、多くの報道でご存知のことと思います。
iPS細胞からの発展が期待されている「再生医療」は、私が関わっていた「人工網膜」とも密接に関係していましたので、その研究の成り行きは常に気になっていました。ダメージを受けた網膜に人工的な電気刺激を与える「人工網膜」に限界を感じていた私は、むしろ日本生まれの研究であるiPS細胞を使った網膜再生の方が、身内びいきではなく、客観的に将来性があるのではないかと思っていました(過去のブログへ→「日本眼科学会」「不治の病が治る時代」)。

そのすばらしい業績は関係者には理解されていたでしょうが、それでも日本での研究は設備や研究費の点でアメリカなどには大きく劣ります。特に将来性のある、そして「儲け」が見込まれる研究には、我も我もと特許を取るために、優秀な人材をそろえ莫大な研究費をかけて(例えが悪いですがハイエナのように)挑んできます。山中先生のように、「医学の将来ために」「苦しんでいる患者様のために」という純粋な志は、その強大な「市場原理主義」に埋もれてしまうことが多いのです。その結果、日本をはじめ世界中の病に苦しむ人々が、「妥当な治療費」で最先端の治療を受けることができなくなる、などということにもなりかねません。

今回の受賞で、日本の一般の方にも山中先生の業績が知られ、より優秀な人材と、豊富な資金が集まり、それが将来誰もが平等に受けられる難病の治療につながってゆくことを願ってやみません。

山中先生、本当におめでとうございます。


by keye-clinic | 2012-10-19 12:03
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東戸塚駅西口すぐにある片桐眼科クリニックの院長ブログです。


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