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「舌下免疫療法」治療中の方へのアンケート   2016年 09月 23日

かねてから予告しておりました通り、この度行いました舌下療法についてのアンケート結果をお知らせいたします。結果発表は6月頃、とお約束していたのが、延び延びになってしまい、申し訳ありません。言い訳になりますが、5月に1か月間かけたアンケートの質問内容以外にもお聞きしてみたいことができたため、さらに1か月かけて追加アンケートを実施した結果、発表が遅れてしまいました。重ねてお詫びいたします。

では、アンケートの内容と結果を見ていきましょう。ご協力いただきましたのは、現在当院で舌下免疫治療を受けている方で、平成27年12月までに開始した40名のみなさんです。

<アンケート内容と結果>
問1:今シーズンの症状はいかがでしたか?

①例年と変わりなし:4名(10%)②少し良かった:8名(20%) ③かなり良かった:17名(43%) ④ほとんど出なかった:11名(27%)

実に90%の方が舌下免疫療法の効果を実感されており、70%の方が「かなり良かった」か、より以上の効果を感じていたようです。ただし、今年の花粉の飛散量が少なかったのもこの結果には一役買っているかもしれません。また、「例年と変わりなし」の方は4名中3名が平成27年8月以降に開始していて、服用してまだ日が浅かったことも付け加えておきます。

問2:効果は期待通りでしたか?

①期待外れ:5名(13%) ②期待ほどではないが効果あり:13名(43%) ③期待通り:20名(50%) ④期待以上:2名(5%)

「期待外れ」だったのは、初めて間もなくの方+αの人数で、当初「効果がない方も20%程度はいるだろう」という予想を下回る数字ですので、問1同様、治療の効果を実感している方は期待以上に多い、ということでしょう。

問3:今後も続けたいですか?

①続けたい:40名(100%) ②続けたくない:0名

これまで続けてきたのを無駄にしない、という気持ちでしょうか「もう面倒だからやめる」という方は1人もおらず、まだまだ皆さんモチベーションは高いようです。

問4:問3で①の方は、今後どのくらい継続できそうですか?

①6か月:3名(8%) ②1年:4名(10%) ③1年半:3名(8%) ④2年:12名(30%) ⑤2年またはそれ以上:18名(45%)

ここではわずかに「長く続けるのはしんどい」という気持ちが垣間見えます。舌下免疫療法の効果が確立するまでは3年以上の継続が必要と言われていますので、最も早く=平成26年の10月に始めた方でも平成29年の9月までは続ける必要があります。あと半年ですとまだ3年には満たないのですが、「効果が出たら早く終えて解放されたい」と願うのは、自分も治療を受ける側としての立場で考えると、ごく当然の心理だと思います。


問5と問6は追加質問です。ご回答いただけなかった方もいるので、母集団は37名になります。

問5:今まで飲み忘れはどの程度ありましたか?
①全くなし:15名(38%) ②今までで数回だけ:12名(30%) ③月に1回程度:3名(8%) ④月に数回:4名(10%) ⑤週に1回:2名(5%)
⑥週に2回またはそれ以上:1名(3%)

驚くべきは①と②を合わせると70%近くに達するということです。みなさん、素晴らしい意思の強さですね。私は⑤ですので、最も成績の悪い部類に入ります。そして⑥の方が、このペースのままで服用開始から3年後にどの程度効果が出ているかも、今後注目したいと思います。

問6:いつ服用していますか?
①起床時:17名(42%) ②朝食前:10名(25%) ③朝食後:4名(10%) ④日中1名(3%) ⑤就寝時:3名(8%) ⑥不規則:2名(5%)

この様に朝が圧倒的に多いようです。シダトレンは「服用後5分は飲食禁止」「服用の前後2時間は、飲酒、入浴、激しい運動は禁止」という条件がありますので、それを満たすのは、夜よりも朝が良いのでしょう。

合わせて、飲み忘れのない方たちがいつ服用されているのかも分析してみました。

問5で①飲み忘れ全くなしの方15名の内訳は
起床時:9名、朝食前:5名、就寝前:1名、
②飲み忘れ今まで数回だけの方12名の内訳は
起床時:6名、朝食前3名、朝食後1名、就寝時1名、不規則1名、でした。

これから始められる方で、飲み忘れをなくすのに参考になるかもしれないと思ったのですが、私の予想に反して必ずしも「朝が良い」という訳ではないようです。それぞれみなさん工夫をされて、生活のリズムに上手に組み込んでいる人ほど忘れずに服用しておられるようです。


<まとめ>
今回のアンケートで分かったことは
①舌下免疫療法は、今のところ期待通りの効果が出ていること
②みなさん大変強い意志をもって服用を続けられていること
と言えると思います。

あまり科学的な分析ではありませんでしたが、治療中の方、また治療を始めようと考えておられる方の参考に少しでもなれば幸いです。同様のアンケートで来年も追跡調査を行う予定ですし、鳥居薬品や医療機関からもっと大規模な調査の結果が出ましたら、こちらでもご紹介したいと思います。

・当院で「舌下免疫療法」を受けていただくにあたって→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」体験記1→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」体験記2→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」新規受付再開と体験記3→(クリックでリンク)

「舌下免疫療法」その後と体験記4→(クリックでリンク)


by keye-clinic | 2016-09-23 09:13 | 花粉症と舌下免疫療法

視覚障害者と盲導犬を見かけたら   2016年 09月 11日

先ごろ、盲導犬連れの視覚障害の方が、地下鉄のホームから転落して亡くなるという、大変痛ましい事故が起こりましたのは、皆さん報道などでご存知のことと思います。

今回の事故については、私も大変考えさせられる、そして改めて気づかされることの多い出来事でした。

今まで私は、白い杖をお持ちの視覚障害の方が一人で歩いているときには、その方の行く方向に危険がないか、困っていないか見守って、状況によってはご本人に声をかけるようにしていました。しかし盲導犬を連れている場合は、「優秀な盲導犬に任せておけばよいだろう」という勝手な思い込みで、あまり気にかけることはしなかったように思います。

この度の事故を受けて、各地の盲導犬協会や視覚障害者団体から、「盲導犬連れでも、危険な状況であればためらわずに声をかけてほしい」という声明が出されていました。「盲導犬は段差や障害の有無を教えてくれるが、安全かどうかの最終的な判断は人間がしなければならない」ため「盲導犬がいれば安全とは限らない」のだそうです。

今までは盲導犬協会は、盲導犬を仕事に集中させるために、一般人が盲導犬には声をかけないように告知しており、そうした対応が浸透した反面、盲導犬を連れた人にも声をかけない方がよいという誤解も生んでしまったとのことでした。

盲導犬連れの方への声掛けや誘導の仕方など、「アイメイト協会」のこちらのページに詳しく書かれていますので、ご参考になさってください。→(クリックでリンク)

電車でお年寄りや体の不自由な方に席を譲るのにも、少しだけ勇気がいるように、視覚障害の方に声をかけるのも、少し勇気がいります。初めはどのように声掛けしたらよいのかも戸惑います。でも、その少しの勇気を出して何回か声掛けをしていると、向こうの反応もわかって、声をかけるのにも躊躇しなくなることができます。みなさんも機会がありましたら、ぜひ実践してみてください。

そして改めて、この度犠牲になられまして方のご冥福をお祈りいたします。


by keye-clinic | 2016-09-11 15:50 | 出来事
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東戸塚駅西口すぐにある片桐眼科クリニックの院長ブログです。


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