来年の花粉症対策   2012年 11月 01日

先日、来年の花粉飛散予想が発表されました。

昨年の1.7倍だそうで、地域によっては2倍になるところもあるようです。今年の夏が暑く、雨が少なかったからのようです。

私も花粉症ですので、今から憂鬱です。

毎年ご案内しておりますが、「花粉症対策は症状が出る前から(初期療法)」が大切です。花粉が飛び始めるのは2月の後半なので、1月終わり~2月中旬から点眼、内服を始めると、花粉がピークになるころにちょうど薬の効果もピークになっていますので、症状が悪化するのを防ぐことができます。

この3年は私はそれで症状が悪くならずに済んでいます。みなさんも、是非お試しいただくことを、強くお勧めいたします。


# by keye-clinic | 2012-11-01 18:52

眼の病気にiPS細胞が使われます   2012年 10月 26日

先日、ノーベル賞を受賞された山中先生と私の関係(直接つながりはありません)をお知らせしましたが、早速iPS細胞が目の病気に応用されることになりました。

「ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目が見えにくくなった人の網膜の再生医療を目指している理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などの研究チームは、臨床研究の実施申請を理研の倫理委員会に提出した。実施病院の倫理委員会にも近く提出する。来年度中の開始を目指す。倫理委と国が承認すれば、iPS細胞を使った初の臨床応用となる。

 米サンフランシスコで25日午後(現地時間)、国際幹細胞学会などが主催する「細胞の初期化に関する国際シンポジウム」の講演で理研の高橋政代プロジェクトリーダーが明らかにした。高橋さんは眼科医で、山中伸弥・京都大教授らの協力を得てiPS細胞を使った再生医療の研究を進めている。

 高橋さんによると、老化で網膜中心部の黄斑に障害が生じた「加齢黄斑変性」の患者6人が対象。患者の細胞をもとに作ったiPS細胞から網膜の細胞シートを作り、移植する。手術は隣接する先端医療センター病院で行い、神戸市内の病院で術後管理をする予定。」
(出典:朝日新聞デジタル)

以前にもご紹介しましたように(→過去のブログへ)高橋先生のチームは眼の再生医療では常に世界の先端をいっていて、iPS細胞が眼のパーツへ変身していく方法(分化誘導といいます、今回は網膜へ誘導させていますが、他の部位も可能のようです)をいち早く確立していましたので、臨床応用は間近かな、と思っていたのですが、山中先生のノーベル賞を機に、満を持して、なのでしょう。他のどの臓器にも先駆けて、ですので、本当にすごいことです。

予想よりずっと早いスピードで、夢の再生医療にまた一歩近づいたこのニュースに、私、ちょっと興奮気味です。


# by keye-clinic | 2012-10-26 21:07

ノーベル賞   2012年 10月 19日

先日、ノーベル医学生理学賞を京都大学の山中伸弥教授が受賞されたとの報道がありました。

それを聞いて、その研究の成果と今後の多大なる貢献(期待)が、世界でも正当に評価されて本当によかったと思いました。

山中先生は、iPS細胞を世界に先駆けて研究開発されたことは、多くの報道でご存知のことと思います。
iPS細胞からの発展が期待されている「再生医療」は、私が関わっていた「人工網膜」とも密接に関係していましたので、その研究の成り行きは常に気になっていました。ダメージを受けた網膜に人工的な電気刺激を与える「人工網膜」に限界を感じていた私は、むしろ日本生まれの研究であるiPS細胞を使った網膜再生の方が、身内びいきではなく、客観的に将来性があるのではないかと思っていました(過去のブログへ→「日本眼科学会」「不治の病が治る時代」)。

そのすばらしい業績は関係者には理解されていたでしょうが、それでも日本での研究は設備や研究費の点でアメリカなどには大きく劣ります。特に将来性のある、そして「儲け」が見込まれる研究には、我も我もと特許を取るために、優秀な人材をそろえ莫大な研究費をかけて(例えが悪いですがハイエナのように)挑んできます。山中先生のように、「医学の将来ために」「苦しんでいる患者様のために」という純粋な志は、その強大な「市場原理主義」に埋もれてしまうことが多いのです。その結果、日本をはじめ世界中の病に苦しむ人々が、「妥当な治療費」で最先端の治療を受けることができなくなる、などということにもなりかねません。

今回の受賞で、日本の一般の方にも山中先生の業績が知られ、より優秀な人材と、豊富な資金が集まり、それが将来誰もが平等に受けられる難病の治療につながってゆくことを願ってやみません。

山中先生、本当におめでとうございます。


# by keye-clinic | 2012-10-19 12:03

お待ちの順番が表示されるようになります   2012年 09月 27日

今月から、当院の待合室に40インチの液晶テレビが設置されました。
待ち時間を快適に過ごしていただくための一環として、綺麗な映像を流しています。
ですが、本当の目的は他にあります。

最近では多くの患者様にご来院いただき、当院の待合室が少々手狭になってまいりました。しかしスペースは限られておりますので、拡張するわけにはまいりません。そこで、モレラ東戸塚というお買い物に便利な場所を生かしていただけるように、受診の際お取りした順番が、携帯やスマートフォンを使って院外から確認できるシステムを導入する予定です。

このシステムを導入すると、待合の液晶テレビに、お待ちの人数とご自分の順番が確認できる画面が表示されます。例えばご自分の順番がまだまだの場合、待ち時間を利用して2階の本屋さんや1階のスーパーに買い物に行くことができ、時間を有効に使えます。携帯で確認して、ご自分の順番が近くなったら戻ってきていただけばよいわけです。院内でお待ちの方も、テレビ画面でご自分の順番の目安が確認できますので、安心してお待ちいただけます。

ただし、順番に遅れると院内でお待ちの方が優先され、後回しになりますので注意が必要です。

導入は10月初旬を予定しております。どうぞご期待下さい。


# by keye-clinic | 2012-09-27 12:25

不治の病が治る時代   2012年 06月 18日

先日、このような発表がありました。

<ES細胞から網膜作り成功 世界初>
体のあらゆる組織や臓器になるとされる「ES細胞」から、人の目の網膜を世界で初めて作り出すことに神戸市にある理化学研究所のグループが成功し、国内に数万人の患者がいる網膜色素変性症などの新たな治療法の開発に役立つと期待されています。

神戸市にある理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターなどの研究グループは、立体的な細胞のかたまりを作る独自の技術を使って、ヒトのES細胞から網膜のもとになる組織、「眼杯」を作り出しました。40日ほど培養したところ直径およそ5ミリ、厚さ0.3ミリほどのおわん型をした網膜に成長したということです。

この網膜は、光を電気的な信号に変える視細胞や電気信号を脳に伝える神経細胞の膜が何層にも重なるようにできていて実際に光を感じる機能があるとみられています。

ES細胞からヒトの網膜ができたのは世界で初めてで、国内に数万人の患者がいて失明のおそれのある網膜色素変性症など目の病気の新たな治療法につながると期待されています。

研究グループの笹井芳樹ディレクターは「今後はこの網膜が実際に機能するか大型の動物で確かめ、失明した患者への網膜の移植など人への応用を早期に実現させたい」と話しています。
(NHKニュース)


以前も取り上げたことのある、私も最も期待する(おそらく世界中の研究チームで最も進んでいる)理化学研究所の新たな業績です。

人工網膜の研究に携わっていた私の実感ですと、実際の治療に応用できるようになるまで、あと十年~数十年はかかるでしょう。どれだけの回復が得られるかも今のところ全くの未知数です。でも、これは、間違いなく一筋の光です。希望の、そして前進の一歩です。

個人クリニックの開業医として、受身で「待つ」ことしかできませんが、待ちましょう!網膜色素変性症で一度視力を失った患者様が、笑顔で報告に来てくれる、そういう時代を。

がんばれ!理化学研究所の研究者のみなさん。


# by keye-clinic | 2012-06-18 19:27
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東戸塚駅西口すぐにある片桐眼科クリニックの院長ブログです。


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